民泊を始めるにあたり、問題となるのが鍵の受け渡しです。
何らかの理由で、鍵の受け渡しにトラブルが発生したら、ゲストはホストが来るまで大きな荷物を抱えたまま何処かで待機をしないといけません。想像するだけも最悪な事態ですよね。
Airbnbによると鍵の受け渡しは、手渡しが多いとされています。直接会うことでお互いのコミュニケーションが深まり、宿泊施設の利用に伴うトラブルを避けることができます。
ただし、手渡しにはデメリットもあります。ゲストが道に道に迷う。文化の違いから到着時刻をきっちり守ってくれないなどの理由により、ホストのスケジュールが狂う可能性があります。
ゲストも鍵の受け渡し時間に追われ、寄り道をしてみたいなどの余裕が奪われるデメリットもあります。
このような理由から、郵便ポストでの鍵の受け渡しを積極的に利用するホストもいます。ただ、郵便ポストでの鍵の受け渡しには、どうしてもセキュリティ面での不安が残ります。
鍵の受け渡し方法
民泊サービスの拡大にともない、全く新しい鍵としてスマートロックが注目されています。スマートロックなら、安全かつ確実に鍵をゲストに渡すことができます。
スマホで鍵の開閉 スマートロック
スマートロックとは、スマホのアプリと連動して管理、操作する家の鍵です。スマートロックは様々な機種が開発されており、専用アプリを使わないタイプも登場しています。
メリット
スマートロックは、鍵の使用権限を他のユーザーに渡すことができます。URLにより鍵の権限を発行するため、Facebookメッセンジャーやメールでの鍵のやり取りが可能になります。
鍵の権限には、有効期限を設定するので、ゲストのチェックアウト日に合わせてスマートロックを使えない(鍵の権限の消失)状態にできます。
スマートロックは、開け閉めがスムーズです。スマートフォンをドアに付けられた施錠システムにかざすだけで開閉ができます。メーカーによっては、ドアに近づくだけで自動で鍵を開けるスマートロックもあります。
手荷物が多い旅行者には喜ばれる仕組みではないでしょうか?
設置方法
スマートロックは、ドア内側のサムターン上部に取り付けます。スマートロック内臓のモーターがサムターンを動かすことでドア鍵の開閉を可能にしています。仕組みとしてはとてもシンプルですね。
ただし、ドアの形状によってはスマートロックが使えないケースがあります。例えば、ドアノブとサムターン一体型は、スマートロックの取り付けが難しい可能性があります。
宿泊施設のドアを確認し、スマートロックの使用条件を満たしているか確認が必要です。
スマートロックのリスク
スマートロック本体の電池が切れると、当然モーターが動かないので扉は開きません。また、「鍵」の役割を担うスマホが電池切れした場合、鍵の機能を利用することできなくなります。
スマートロックで鍵の受け渡しを行う場合は、ゲストにスマホの電池残量に注意することを事前に促す必要があります。また、スマートロック本体の電池についても定期的なチェックが必要です。
Akerun

株式会社フォトシンスのAkerunは、従来のスマートロックでは必要であった専用アプリインストールとアカウント作成が不要です。Web画面で操作するのでスムーズに利用できます。
Akerunサイト: https://akerun.com/
Qrio Smart Lock

Qrio Smart Lockは、取り付けが簡単で、多様なドアに対応するため、高さ調整プレートを2枚、サムターンホルダーを3個同梱しています。
ドアへの取り付けに使用する粘着シートは、強力な粘着力があり、かつ剥がすときは跡が残りにくいものを採用しています。
Qrio Smart Lockサイト: https://qrio.me/smartlock/
Ninja Lock

Ninja Lockは、19,800円で販売されており、他のスマートロックと比較すると低価格が魅力です。スマホ、パソコンから操作だけなく、携帯電話からプッシュボタンによる操作も可能です。
Ninja Lockサイト: https://www.ninjalock.me/
まとめ
鍵の受け渡しはゲストに手渡しが一番確実であることには変わりありません。ただし、ゲストが宿泊中に鍵を無くしたり、チェックアウト時にそもまま鍵を持って帰国されるトラブルもあります。
また、あまり考えたくないですが、合鍵を作られる危険性もあります。鍵の取り替え工事という余計な出費リスクもゼロではありません。
民泊を始めるならスマートロックの検討をオススメします。
民泊トラブルを軽減するためには、事前に規則を利用者に伝えることが大切です。民泊を利用する訪日外国人向けに、鍵の受け渡し方法や宿泊施設の利用方法、深夜の騒音対策などを加味したルールなどを英文で作成することが重要です。