「民泊やってみたい。でも、英会話が不安。」
民泊運営を検討されている方なら、確実に気になるのが訪日外国人と会話です。
ハウスルールなどは、多少お金をかけて専門業者に英文作成を依頼するだけ。メールやメッセンジャーなら定型文があるから安心です。
しかし、民泊運営が始まるとホストはゲストと会話する機会が必ず発生します。訪日外国人にとって、コミュニケーションが取れないことは非常に大きな不満につながります。
外国人との意思疎通を支援するサービス
通訳支援ツールの発達により、外国人とコミュニケーションも以前に比べるとかなり容易になってきました。便利な支援サービスを使いながら、ゲストと会話を楽しめるはずです。
ゲストとのコミュニケーション不足を解消するAirlet

株式会社ITアカウンティングが運営する「Airlet」は、民泊施設の運営者(ホスト)向け多言語対応ツールです。タブレット端末なので、ゲストと遠隔でコミュニケーションを取ることも可能です。主な機能は以下となります。
- チェックイン/チェックアウト通知機能(本人確認機能含む)
- 予約問い合わせメール対応機能(日本語・英語・中国語対応)
- 24時間コールセンター機能(日本語・英語・中国語対応)
- 宿泊者用の各種情報閲覧機能(オプションツアー予約など順次追加予定)
Airletサイト: http://cherryblossom0827.wix.com/airlet
翻訳アプリ 音声通訳Pro

音声通訳Pro(開発: Intellectual Flame Co., Ltd.)は、音声を認識し、その場で他の言語に翻訳するアプリです。App Storeから購入しiPhoneで利用できます。翻訳したい言語を設定し、アプリに向かって日本語で話しかけると指定した言語に翻訳して発声します。ゲストの音声もアプリに認識させることで、日本語に通訳してくれるアプリです。
英語以外の言語にも対応しており、多少の早口でも高精度の音声認識システムで通訳できるそうです。
テレビ電話で対応 どこでも☆通訳

どこでも☆通訳は、iPadやiPhoneなどをつかって、訪日外国人とのコミュニケーションをサポートするサービスです。数回の画面タッチで通訳者とテレビ電話でつながり、その場で通訳サポートを受けることができます。
どこでも☆通訳サイト: https://dokodemo.mobi/
電話通訳ハローライン

英語・中国語・韓国語・タイ語・フランス語・スペイン語・ベトナム語に対応した電話通訳サービスです。通訳は受話器のやり取りですすめるので、電話機のスピーカー機能を活用すればハンズフリー会話も可能です。
通訳者は、外国人オペレーターの場合、日本語検定1級以上。日本人オペレーターの場合、海外滞在4年以上の経験を有しています。宿泊施設20室までなら、1施設あたり月額3、980円(2016年5月現在)。しかも月額定額なので、利用回数や通話時間に制限ないのが魅力です。
電話通訳ハローラインサイト: http://helloline.jp/
Airbnbのメール代行サービス airbnb mailer

Airbnbに物件を掲載すると、宿泊検討者からメールによる問い合わせがくるようになります。もし、英語力にあまり自信がない場合や、日中は仕事をしているので対応が遅くなることが不安があれば、airbnb mailerをオススメします。
airbnb mailerは、「予約につながる受け答え」を対応を行うために、「1オペレーターにつき5物件まで」と上限設定したメール返信代行サービスです。ゲストの質問にただ答えるだけでなく、airbnbコミュニティーリーダーが監修したマニュアルに沿って対応します。
airbnb mailerサイト: http://airbnb-mailer.com/
まとめ

出典: 「実施訪日外国人旅行者の国内における受入環境整備に関する現状調査」
総務省・観光庁が2016年1月に発表した「実施訪日外国人旅行者の国内における受入環境整備に関する現状調査」によると、訪日外国人旅行者が、旅行中困ったことの1位は、「無料公衆無線LAN環境の不足」が46.6%、次いで「施設等のスタッフとのコミュニケーションがとれない」が35.7%、多言語表示が20.2%と無線LAN以外が、コミュニケーションに関する不満が比較的多いことがわかります。
ゲストに丁寧なおもてなしをしたい場合、コミュニケーションはとても重要な要素となります。民泊を始めるにあたり、ご自身の英会話力を高めることも重要ですが、語学力の低さが訪日外国人の満足度を下げる可能性もあります。
インバウンド市場の拡大に伴い、通訳や翻訳サービスは今後さらに発展していくはずです。ご自身の利用目的に沿って他言語対応の支援サービスをご検討ください。